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【読書記録】7つの習慣 第1部パラダイムと原則について 第2章人生の扉を開く「7つの習慣」

こちらの記事の続きになります。 

otsukaresensei.hatenablog.com

 

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

 

 

相互依存への道

人間の成長は以下の3段階で進行するとのことです

  1. 依存
  2. 自立
  3. 相互依存

1.依存のレベル

「あなた」が私の世話をする。「あなた」が結果を出してくれる。「あなた」がやってくれないとだめだ。結果が出ないのは「あなた」のせいだ。

 このような生徒の発言、よく耳にしませんか?あるいは職場の同僚はどうでしょうか。あなた自身はどうでしょうか。周りのせいにしていませんか?

生徒の能力や可能性を信じずに、先生が何でも口を出してしまうと、生徒の自主的な判断力や自制の力、大きな目標を達成できる自信を奪ってしまいます。

すると生徒は成長をやめ、この「依存のレベル」に留まります。

この段階にいる人は、他者の評価を異様に気にするようになります。

2.自立のレベル

「私」はできる。「私」の責任だ。「私」が結果を出す。「私」は選択できる。

自立について1つ注意なのは、他人を無視したり、わがままになるということではありません

いますね。文化祭で全く手伝わない、”自分には関係無いんで”系生徒。”卒業文集にクラスや他の生徒、学校の悪口をネチネチ”系生徒。こうした「足かせを捨てたい」「解放されたい」「自己主張したい」というのはむしろ、依存性が強く出た状態だと筆者は言います(もちろん、上記のような生徒がいたら理論マウントを取らずに、優しく傾聴してあげてくださいね)。クラスを手伝わなかったり、組織の悪口を言うのは、他人の欠点に過剰反応し、自分のコントロール外の状況や他者に被害者意識を持つという依存状態の表れだからです。

真の自立レベルでは、自分で思考・行動・決定して解決へと導くことができます。精神的にも内的な安定性があり、他人の評価とは関係なく、自尊心を持つことができます。周りの状況に左右されるのではなく、逆に周りの状況に作用を及ぼすことができるようになります。

理想的な状態に思えますが、筆者はこれが最高のレベルでは無いと言います。

3.相互依存のレベル

相互依存と聞くと、あまり良い印象はありませんね。筆者は以下のように説明しています。

「私たち」はできる。「私たち」は協力する。「私たち」が才能と能力を合わせれば、もっと素晴らしい結果を出すことができる。

 相互依存を達成すると、他人と深く、かつ有意義な関係を築くことができます。他者の持つ巨大な能力や可能性と言った資源を自由に活用できるようになるし、逆に他者に与えることもできます。

このレベルに達するには、「自立」を獲得していないといけません。

P/PCのバランス

  • P (Performance) 目標達成
  • PC (Performance Capability) 目標達成能力

Pは目標達成、結果を手に入れることを意味します。PCは目標達成能力、結果を手に入れるための能力や資源のことを指します。この2つのバランスが大事ですよという話。よくわからないので、具体例!

  • P=生徒に自ら掃除をやらせる
  • PC=掃除のやり方・意味・必要性を教える、該当生徒とのコミュニケーションをとるetc

Pのウエイトが大きすぎた場合

Pが大きいとはつまり、結果を求めすぎた場合ということです。以下のような悲しい結果が待っています。

  • 子供に対する指示が多くなる。
  • 結果を焦るばかりに、小言が多くなる。
  • 子供の責任感や自制心、判断力や自尊心が薄れる
  • 子供は「この人は自分を裁く。耳を傾けてくれない」と思うようになる。
  • 子供からの信頼感もなくなる
  • 我々も、子供が言うことを聞かず結果を出さないので悩むようになる
  • 結果を急ぐあまり、逆に気に入られようとしすぎて、子供の望むままにさせてしまう。その結果、子供の躾と責任感がなくなる。

PCのウエイトが大きすぎた場合

PCが大きのは、目標達成のための労力(コスト)が大きすぎる場合です。

  • 教員の仕事増加。疲弊につながる。
  • 生徒は指示を待つようになる
  • 子供の責任感や自制心、判断力や自尊心が薄れる
  • 掃除は習慣化しない。言わないと掃除しなくなる。

大事なのは、PとPCのバランスだと筆者は指摘しています。

Pを求めると、一時的に成果は出たように思えますが、それはPCという資産を売却して得たものであり、何も生産はしていないのです。更に、仕事の現場ではPの達成結果しか報告されないため、PCが蔑ろになっていることに気づきにくいのです。

変化の心は内鍵

誰かに変化を求めるときには、こちらから一方的に行っても逆効果です。変化の心の扉は本人にしか開くことはできないのです。

誰かを変えようと思ったら、まずは自分から変えていきましょう。7つの習慣は表面的な対症療法ではなく、自分自身のパラダイムを変える永続的な習慣なのです。