先生に、疲れた

疲れた先生をサポートするブログです

こんな職場は今すぐ辞めよう!

満を持して入った教育業界。これから素晴らしい未来を築くぞ!

と意気込んで入ってみたものの、どうも違和感が。

でもせっかく入ったのに、すぐに辞めても良いのだろうか。辞めたら、周りの友人や親になんて言おう。そもそも未熟な自分に原因があるはずだ。ジャッジを下すのは時期尚早ではないだろうか。困難はレベルアップの前兆!身を粉にして働くぞ!

ちょっと、まってください!

今回は、こういう職場にいたら不幸を招くのですぐに辞めようというお話。

 以前、転職のすゝめという記事を書きました。

 

otsukaresensei.hatenablog.com

 

すぐにコロコロと職場を変えていては、自身の成長の機会が無くなってしまうことはもちろんそのとおりです。

しかし、本人の問題とは関係なく、本当にヤバい職場はあります。本人の努力ではどうしようもない職場です。そんな職場で自分に嘘をつき働いていると次第に精神を病んでいきます。

また、人間の適応力ってものはすばらしいもので、同じ職場に長~くいると、何がヤバいのかという感覚が鈍っていきます。

今回はどのような職場が転職に値するか、その基準をお伝えします。こんな職場は今すぐ辞めよう!

 

教育の方針や理念が共有されていない

教育の方針や理念が十分に共有されていないと、みんながそっぽを向き、愚痴が多くなり、職員同士の協力ができなくなり、職場の雰囲気が悪くなります。

各人が自分の正義に基づいて仕事をするため、次のような弊害が生まれます。

弊害1.仕事の属人化

皆が自分の判断で、自分ルールで仕事をするようになると、組織が機能しなくなります。言うなれば、大広間で部署ごとに作業をしているのではなく、各人が個室にこもって仕事をしているような状態です。職場の雰囲気は最悪になります。 

個室化が進むと、好き勝手に仕事をするようになります。誰も干渉しあわず、誰が何をしているかわからないので、体罰やハラスメント、服務事故が発生しやすい状況になります。部活動、学級、など個人の城を守ることに必死の先生がいたら要注意です。

さらに、このように仕事が属人化すると1人にかかる仕事の責任と負担が大きくなってしまいます。仕事にマニュアルも引き継ぎも無かったら要注意です。

弊害2.仕事が増える

アメリカのとあるオーガニック食品のみを取り扱う会社では、”オーガニック食品を売る”ということがモットーとしてあるため、「コーラを売り場に並べるべきか」という議題に会議の時間を割きません。詳しい内容に興味があったら以下の本を読んでみてください。

学校にも同じことが言えます。方針がきちんと浸透していれば、各人が教育方針に従って判断すれば良いので、いちいち相談してきめるということに仕事の時間を割く必要はありません。

毎回仕事を0から構築しているような職場、独断で勝手に仕事を増やす先生がいる職場は要注意です。

弊害3.生徒・保護者に不信感が生まれる

例えば生徒に指導をします。しかしここでも各人の正義を基準に指導をするので、全ての先生が言っていることがバラバラになっていきます。もちろん、生徒もいろいろな人がいるのだから、先生にもいろいろな人がいるべきだと思います。生徒の持つ多様な価値観を受け入れていくためにも大切です。しかし、先生の間で言うことは違えど、心の奥底で一貫した指導の方針を共有していないと、生徒は理不尽な指導をされている印象を受けます。

また、生徒や保護者から質問を受けたとしても、個人技で仕事をしているので、返答は正直なところ「担当ではないのでわかりません。本人に聞いてください。」としか言いようが無くなります(実際にはそんな直接的には言いませんが、要約するとそうなります)。

口コミサイトで異様に点数の低い学校は要注意です。

  

尊敬できない上司がいる

右も左もわからない特殊な教育業界。若手のうちは、上司の影響力は絶大です。この特殊業界の間違った価値観が形成され、生徒や後輩に対して同じように接してしまうかもしれません。

例えば次に挙げるような上司には要注意です。

 学ぶ姿勢がなく、自分の話を押し付けるだけの上司

 The老害 早く定年逃げ切りだけを考えて研鑽はしません。自分のできる仕事しかしません。

 感情的になってキレる上司

 生徒に対してもこういう態度の教員はいますね。子どもたちはよく見ていますよ。

 好き嫌いを仕事に持ち込む上司

 あなたがやらない仕事は誰かがやってくれていることを忘れずに

 部下の仕事の責任をとらない上司

 本来すべき管理職への報告や保護者への連絡を部下に任せる人いますね。仕事を部下にふっているように見えて責任まで押し付けてきます。

 自分が優秀だと思いこんでいる上司

 仕事の成功は自分のおかげだと思っています。難関大学に受かったのは生徒が頑張ったからですよ。「生徒のおかげ、先生のせい」「部下のおかげ、上司のせい」と言えるように、どっしりと大きく構えていてくださいよ。

 ハラスメントをする上司 

  論外。

 

愚痴が多くなる風土がある

私が以前いた職場では、職員室ではその場にいない生徒の悪口飲み会ではその場にいない先生の悪口を言う文化がありました。今書いていてもちょっと理解ができません。

愚痴が出るのは自分でより良くしようとアクションを起こしていない証拠。また、愚痴は自分ではなく周りを悪く言う文化です。つまり、自分では手の施しようがなく、悪いのは周りだと共感してもらいたい心の動きです。

「相手」がアクションしてくれない!という愚痴ではなく、「自分」がアクションを起こしたいけどどうしよう!という希望を言い合える職場にしていきましょう。

教師が健全な精神でいないと、健全な教育はできません。残念ながら教育の力は素晴らしいもので、教員の価値観は生徒の価値観形成にも伝播します

職場がこんな状態だったらさっさと諦めて逃げましょう。あなたの教員としての市場価値がどんどん下がっていきますよ。

 

最後に

以上、今すぐ辞めるべき職場の基準についてお話ししました。他にもいろいろとあるかとは思います。大事なのは、あなたの教師としての哲学が根幹から揺るがされるような職場、そんな職場で働いて幸せですか?というところに帰結していくと思います。

優秀な若手が辞めていく現場を数多く目にしてきましたし、耳にもしました。本当に本当に残念で仕方ありません。

先生が心から幸せに働ける職場で、子どもたちと共に成長していきましょう。